メニュー

乳管腺腫

乳管腺腫とは

乳管腺腫は、乳頭状や樹枝状の構造を示さない乳管内の充実性良性腫瘍で、管状の腺管増殖と線維成分の増生から形成されます。以前は硬化性管内乳頭腫(sclerotic intraductal papilloma)とされ、乳管内乳頭腫の一つの表現型とされてきました。
好発年齢は40-50歳前後で、80-90%以上が40歳以上とされます。

乳管腺腫の症状・特徴

臨床所見としては腫瘤形成が多く、2cmを越えることは稀で、単発性と多発性の場合があります。

病理学的特徴

病理学的には、乳管内の腺管の増殖と線維成分の増生、強い硬化性変化がみられ、中心部に瘢痕様の線維化がみられます。上皮とともに間質成分が乳管壁を超えて増生する偽浸潤、アポクリン化生、微小石灰化がみられることもあります。

検査と診断の難しさ

臨床的には、画像検査で癌と診断されることが多く、癌との鑑別が非常に難しいことが問題です。

マンモグラフィーでは、微細石灰化像を伴う腫瘤陰影を呈し、癌と誤診されることがあり、超音波エコーでは、不整形の充実性腫瘤像や嚢胞内腫瘤像を呈することもあり、超音波エコーでの偽陽性率は60%ともいわれます。 造影MRIでも急峻な造影効果を示し、癌と診断された報告も多くあります。

このように、画像診断では良悪性の鑑別困難なことが多いのが難しい点です。
穿刺細胞診や太針生検での診断も難しく、乳管腺腫を疑った場合には確定診断を得るためには摘出生検をするべきとされています。

治療方針と注意点

術中迅速病理診断での判定も難しく、術中迅速病理組織診にて悪性と診断され過大手術を施行された症例の報告もあります。このため、画像上、乳癌が疑われるが、細胞診や生検でも確定がえられず、乳管腺腫も否定できない場合、術中病理診断の良悪性の判定による手術術式の選択はなるべく避け、切除生検の永久標本で診断してから、あらためて方針を決定する方が安心であると考えられます。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME